
実エンドウ
ヤマノイモ(ジネンジョ)
ミズナ

栽培のポイント
- 生育適温は15~25℃であるが、低温には強く-2℃になっても越冬できる。
- 生育には十分な水分が必要であるため、乾燥しないように管理することが重要である。
- モザイク病に弱いのでアブラムシ防除を早めに行う。
♦適応地域
全域
栽培管理
1.畑の準備
有機質に富む、保水性、排水性のよい畑で、前作にアブラナ科野菜を作付けしていない場所を選ぶ。
定植1ヶ月前までに、1aあたり完熟たい肥200kg、炭酸苦土石灰(粒)10kgを施用し、耕うんする。
定植2週間前~10日前に、基肥として野菜いちばん10kgを施用し、畝立てする。
基肥は冬期の栽培では10~12kgと多くし、夏場は6~8kgと少なくする。
栽培期間が長くなり、葉色が薄くなってきたら液肥を施用する。
必要以上の施肥は病害虫の被害を助長することになるので避ける。
施肥例(kg/a)
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 |
---|---|---|---|
炭酸苦土石灰(粒) | 10 | 冬期の栽培では基肥を10~12kgと多くし、夏場は6~8kgと少なくする。 | |
野菜いちばん | 10 |
2.播種
1aあたり350mlの種子を準備する。
条間15~20cmにスジまきし、種子が隠れる程度に軽く覆土する(図1)。
十分かん水した後、切りわらを薄く敷いて表面が乾かないようにする。
3.間引き
発芽10~14日後、本葉2枚前後になったころに、株間が5~8cmになるよう密生した部分を間引く(図2)。
間引きが遅れると、軟弱徒長の原因となるので早めに間引く。
また、株間が広いと茎が緑色になりやすく、茎にさえた白色が出ないので注意する。
※大株どり栽培を行う場合は、条間35cm、株間35の2条植えとする。
4.かん水
ミズナの生育には水分が重要で、特に生育初期には十分な水分が必要である。
乾燥しないように適宜かん水を行う。
高温期の栽培では、過湿による軟腐病が発生しやすいので注意が必要である。
5.収穫
京みぞれはサラダ用に使用できる。
サラダ用には、草丈15~25cm、一株重20~40gで収穫する。
その後、草丈30cm程度になると、あまり伸びずに株が張ってくるので、1株ごとに間引くように収穫すると長期間収穫できる。
病害虫対策
- 病気
春と秋にアブラムシ類が媒介するモザイク病が発生する。
モザイク病に効果のある薬剤はないため、アブラムシ類を防除して発病を未然に防ぐ。
- 害虫
アブラムシ類、ハモグリバエ類などが発生する。
対策として、不織布、寒冷しゃのトンネルで密閉し、害虫を寄せ付けないようにする。
協力:津山地域農業技術者連絡協議会
津山農業普及指導センター
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