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農作物

米作りのポイント

育苗管理

1.種籾の全量更新

最近は毎年全量種籾更新をお願いしています。「JA米」ブランドとして有利に販売するため100%種子更新をすることが求められます。要件が整えば種子助成100円/俵が受け取れます。


2.比重選

塩水選は充実の良い、無菌の種籾を得るために実施するものです。

比重液は食塩や硫安を使って作ります。比重液の濃度測定は市販の比重計を使うと正確にできますが比重計がない場合は下図のように生卵を使って行います。

比重選の後は流水で洗って塩分を十分取り除きます。

3.種子消毒

いもち病、ばか苗病、ごま葉枯病、籾枯細菌病、心枯線虫病を対象に種子消毒します。薬液は、種籾の同量以上とし、浸種時に薬液中で網袋を良く揺すります。 種子消毒後は水洗いしません。

4.浸種

しっかりムラ無く種籾に水を浸透させることが一番です。

積算水温100℃が目安ですが、籾があめ色になって胚が透けて見える程度まで浸種します。また、直射日光のあたらない場所で浸漬します。

この作業が不十分な場合は次の催芽が上手に出来ません。


5.催芽

初めてここから温度をかけて一気に発芽させ、苗の生育を揃えるために行います。

催芽は鳩胸程度まで行い、伸ばしすぎない様注意が必要です。


6.播種

基本的に薄播きで太いしっかりした苗にしたいものです。播く量が多いと苗同士が混み合い、細くて長い軟弱な苗になってしまいます。

また、播種時に苗立枯病の予防としてダコレート水和剤500倍液を1箱当り500ml散布しましょう。作業の都合上ダコレート水和剤を播種種時にできなかった場合は、緑化期(播種後14日後まで)まででも使用可能です。

7.育苗場所と床づくり

良い苗を育てるためには、育苗場所も大切なことです。

良い場所の条件は

  • 日当たりが良いこと
  • 水便利が良いこと
  • 風あたりの少ないこと
  • 近くに椎茸等菌茸類のほだ場が無いところ
  • 苗床や周辺が清潔であること

苗床に堆肥や鶏糞を多用して地力の高いところや、近くに稲わらや堆肥を積み重ねているところは避けましょう。

これらのことは軟弱徒長苗、強風による葉傷み、立枯病の発生等失敗しやすくなります。

また、苗床は事前に耕起砕土、均平化を行い、苗箱の下に隙間が空かないように並べます。


8.出芽

播種後、育苗器やべたがけマルチ等で出芽を促しますが、いずれにしても芽の長さは1㎝程度になったら広げてトンネル等で保温します。

出芽最適気温は30~32℃です。

広げるのが遅れると腰高の徒長した軟弱な苗になってしまいますので注意が必要です。


9.水管理

育苗期間中の天候にもよりますが、早い時期の播種は気温が低く水温も低いため、あまり頻繁に水をやり過ぎると、温まっている床土が冷たい水により冷やされてしまうため、かえって生育が悪くなりがちです。トンネルをあまり開けない1.5葉期頃までは土が湿っている間はあまり灌水しなくても大丈夫です。

また、水ぐせをつけると根の伸張が止まってしまい、根張りが悪くなりがちです。

基本として夕方の水やりは極力避けて、根の伸張を促進しましょう。

10.温度管理

ここ数年は平均気温が上昇傾向となっています。トンネルを常に締め切っていると、中は天気が良い日には非常に高温多湿状態となっています。このような管理を続けるとやはり軟弱徒長苗となり、植え傷みしやすくなります。それに、田植を予定している日よりも早く伸びてしまうため、適期に移植できず老化苗となってしまいます。

日差しが強い時は、トンネルの裾を開ける等温度が上がり過ぎないよう注意しましょう。

苗が生育していくにしたがって、徐々に外気に慣れさせ、硬化後半時期には日中は低温・強風時を除きトンネルを完全に開けてしっかり太陽にあてましょう。

元気な苗にするために

  • 日光浴をしっかりと
  • 温度管理は12~25℃の範囲で
  • 必要以上の水やりしない
  • つまりは過保護にしないで



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