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果樹の栽培方法
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ナシ(新高)

ナシ(新高)の栽培暦

栽培のポイント

  • 根が土深く伸びるので、樹冠拡大と土づくりをしっかり行う。
  • 自家受粉しないので、親和性のある他品種の花粉を必要とする。
  • 栽培5年までは、主枝・亜主枝(骨格枝)づくりに努める。

♦適応地域

全域


栽培管理

1.ほ場の準備

明きょ、暗きょを設置した排水のよいほ場が望ましい。

苗の植え付け1ヶ月以上前に、植栽位置に直径約2m、深さ30cm程度の植穴を作り、掘り上げた土に完熟たい肥20~30kg、リンスター1kg、炭酸苦土石灰(粒)2kgを混和して植穴に戻し、高さ30cm程度の盛り土を作る。

2.植え付け

(1) 植栽間隔

列間8m×株間4mで植え付ける。

(2) 植栽方法

根が交差しないよう四方に広げ、深植えにならないよう覆土し、十分なかん水を行う。

苗木は接ぎ木部分から50cm上の充実のよい部分で切り返し、支柱に誘引する。

3.整枝せん定

(1) 整枝法

盃状形2~3本主枝整枝。

主枝(最も太い枝)を3~4本とり、そこから亜主枝(次に太い枝)を3本出し、盃のような骨格を作る(図1)。

主枝、亜主枝の先端は上を向ける。

(2) せん定

骨格枝となる主枝、亜主枝を確認後、それらの生育を妨げる長大な枝や不要な枝を基部から間引く。

骨格枝の先端を充実したところで切り返し、先端から順にせん定を進める。

側枝(骨格枝より小さい枝、実をつける枝)を骨格枝に40~50cm間隔で均等に配置し、先端を上向きに誘引する。

古くなった側枝は品質のよい果実ができなくなるので、4年で新しい枝に更新する。

大きな切り口は保護剤を塗布する。

4.新梢管理

(1) 芽かき

4~6月、主枝・亜主枝背面から発生した強い芽を基部からとり除く。

(2) 誘引

骨格枝先端から発生した新梢は斜め上方向に誘引し、伸長を促す。6月下旬~7月上旬に、骨格枝、側枝基部の背面上の強い新梢は棚面に誘引し果実肥大を促進させる。

また、骨格枝の側面及び斜め下方向から発生した新梢は、来年の側枝候補として斜め45度に誘引する。

5.結実管理

(1) 摘蕾 ・摘花

開花3~4日前に、骨格枝先端50cm程度の蕾をすべて摘みとる。

花そう(芽から出た花の集まり)では、玉太りの良い2~3番花(図2)を残す。

(2) 受粉

花粉はヤーリーやツーリーなど開花期の早い親和性のある品種を用い、ボンテンなどで丁寧に受粉する。

(3) 摘果

開花後15 日ころに予備摘果を行う。

基本的には下側から数えて2~3番果を残すが、病害虫被害がなく形のよいものを選び1果そう1果にする。

開花60~70日ころに仕上げ摘果を行う。

短果枝を中心に30cm間隔(葉80~100枚)に1果残す。

(4) 袋かけ

開花後30日ころに小袋かけ、小袋の破ける7月上旬ころに大袋をかける。


6.収穫

10月上旬ころから、樹の外縁部から果実を採取し、食味して適期を判断する。

7.土壌管理

樹から2mほど離れた位置に深さ40~50cmの溝や穴を掘り、掘り上げた土に完熟たい肥(100~200kg/a)を混合して埋め戻す。

s土壌改良は一度に行わず、5~6年かけて樹の周りを計画的に行う。

8.施肥

施肥例(kg/a)

肥料名樹齢基肥礼肥追肥備考
S604(礼肥)
果樹いちばん(基肥)
1~3522礼肥:10月に施用
基肥:11月に施用
追肥:6月に施用
4~6733
7~101155
11~1466

※追肥は、樹勢が強い場合は控える。水田転作園では減肥する。

病害虫対策

黒星病、赤星病、胴枯病、カイガラムシ類、アブラムシ類、シンクイムシ類、カメムシ類、ハダニ類に注意する。

4~6月の初期防除が重要である。

りんぽう脱落期に黒星病の防除を必ず行う。

休眠期に落葉、せん定枝処理、粗皮削りなどの耕種的防除も行う。

協力:津山地域農業技術者連絡協議会
津山農業普及指導センター


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