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花卉の栽培方法
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キク

キクの栽培暦

栽培のポイント

  • 健全な親株を確保する。
  • 親株の防除を徹底する。
  • 品種の特徴を理解し、開花時期に応じた管理を行う。
  • 水田転作畑では、梅雨時期を中心に排水対策を徹底する。
  • 梅雨には病害が発生しやすいので、予防散布に努める。

♦適応地域

全域


栽培管理

1.育苗

(1) 親株の管理

次年度栽培用の親株は、切り花後の株の中から生育が良好で病害虫の被害がないものを確保する。

そのため、切り花後も病害虫の防除を行っておく。

1a栽培するのに親株を200~300株定植する。

親株のほ場は8月出しまでは、芽を伸長させるため、ビニルハウスに設け、9月出し以降は露地に設ける。

前もって、1aあたり300kgの完熟たい肥と野菜いちばん10kgを施用、耕うんし、床幅80cm通路40cmの畝を立てておく。

親株は、地上部を10cm程度に切りつめ、いったん掘り上げて、10月から11月に定植する。

定植後、かん水し、活着を促す。

8月出しの親株は、1月下旬から2月初旬になったら小トンネルをして保温し、芽の伸長を促す。

芽が伸びて来たら、摘心し、再度伸びた芽も摘心を行い、挿し穂の数を確保する。

最終摘心は、挿し芽(8月出しは4月上旬。9月出しは5月上旬)の約1ヶ月前までに、行っておく。

(2) 挿し芽

挿し芽床は、山土、川砂、パーライトなど無病で肥料がなく、水はけのよいものを用意する。

育苗箱に挿し芽用の土を入れ、十分かん水する。

挿し穂は、品種ごとに、摘心後伸びた若い芽を長さ5~10cmくらいの柔らかく、ポキと折れるところから折りとり、下葉を2~3枚除き、長さをそろえ水揚げをしておく(図1)。

葉が触れあう程度(3cm×4cmくらい)の間隔をあけ、発根促進剤を付けて、品種毎にスジに挿す。

また、セルトレイ(200穴)にセルトレイ専用の市販挿し芽用土を入れ、挿すことも可能である。

挿し芽後十分かん水し、ビニルまたはポリでトンネルをして湿度を確保するとともに、当初は光が当たってしおれないように、遮光資材をトンネルの上にかけ、光を遮る(図2)。

その後過湿や過乾燥にならないように注意し、やや乾かし気味に管理しながら、発根にあわせ徐々に光や外気にあて、トンネルをとり除く(図3)。


2.施肥・土づくり

本ぽの耕うんは土壌が適湿な時に行う。

1aあたり完熟たい肥300kgを入れ、できるだけ深く耕うんしておく。

あらかじめ、水稲栽培後のほ場などでpHが低いときは、炭酸苦土石灰(粒)を施用して、pH6.0~7.0にしておく。

施肥は、前作や品種によって調整する。

施肥例(kg/a)

肥料名基肥追肥備考
炭酸苦土石灰(粒)20  
野菜いちばん128 

3.定植

(1) 定植準備

畝幅120cm~130cmに畝を立てる。

通路を広くすると切り花や防除の管理がしやすいので、可能なら広くとる。

雑草の発生防止にマルチ栽培をする場合、土の湿りが適当な時に被覆する。

乾燥しているときは、降雨を待って被覆する。

キクの根は水に長時間浸かると弱いので、畝の高さは、排水が悪いほ場では、高くする。

(2) 定植

挿し芽から約1ヶ月後(図4根が長すぎて老化苗にならないうちに)、摘心栽培の場合、株間10~15cm、条間30cmの2条植えにする(図5)。

無摘心では、4~5条植えとする。

定植後十分かん水し、敷きわらをする。


4.管理

(1) 摘心

摘心栽培は、定植後活着して、生長点が伸び始めたら、中心の生長点を摘みとる(図6)。

摘心後、茎が、多く立ってきたら、株あたり3~4本に芽を整理する。

残した茎が多すぎると、細くなるものがあるので、出来るだけ、そろったものを残すようにする。


(2) ネット張り

倒伏を防止するため、草丈が20cmのころ、15cm角の4目のネットを張る。

ネットの両端は板などで固定し、支柱もしっかりしたものを用いる。

支柱は2mおきに立てる。

生育にそってネットを上げていく(図7)。


(3) 仕立

キクの種類には輪ギク、小ギク、スプレーギクがある。

輪ギクは、花を中心の1輪に仕立てる。

葉の付け根から発生するわき芽は早めにとり除き(図8)、中心の蕾のみ残し他の蕾を摘みとる(図9)。

小ギクやスプレーギクは特に、仕立てなくてもよい。


5.収穫・出荷

収穫は、朝または夕方の気温の低い時に行う。

切り前(咲き加減)は、出荷場所の好みにあわせて、調整し、咲きすぎにならないように注意する。

収穫後、下葉を落とし、長さをそろえ、水揚げする。

雨などで、濡れている場合は、葉や花を十分乾かし、蒸れて葉や花が傷まないように注意する。


病害虫対策

病気

白さび病は、梅雨や秋雨など降雨が多く、低温気味の時に発生しやすい。  予防的に発生前から、定期的に農薬を散布する。

害虫

ハダニ類、アブラムシ類やヨトウムシ類などが発生しやすい。

害虫は、高温期に、増殖しやすいので注意し、ほ場をよく見て回り、発生初期に防除する。

防除は丁寧に行うとともに、周辺の植物の発生にも注意する。

協力:津山地域農業技術者連絡協議会
津山農業普及指導センター


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